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新院長からの耳より情報

日本脳炎ワクチン接種はお済みですか?

【日本脳炎ワクチン】についてのお知らせです。

日本脳炎は豚→蚊→人に感染するウイルス性の病気で、蚊の繁殖する夏〜秋に流行します。
感染しても多くは無症状ですが、感染した場合、100~1,000人に1人が発症し、発熱・頭痛・嘔吐が起こり、重症化すると意識障害(脳炎)を起こしてしまいます。

脳炎になると有効な治療法はなく、20-30%が死亡し、30-50%が脳障害の後遺症を起こしてしまうため、予防が重要な感染症です。

日本ではワクチン普及により年間10例以下と非常に少ない状況ですが、アジア地域では依然として多く、世界では年間3.5万〜5万人が発症しています。

日本脳炎はワクチンで予防できる感染症です。予防のためにも、定期接種(計4回)を忘れずに受けましょう!

 

【接種スケジュール】
 Ⅰ期:標準的には3歳(※)になったら2週連続で計2回接種

 ※日本脳炎が発症した地域、豚の日本脳炎抗体保有率が高い地域に居住する小児は生後6か月からの開始が推奨されています。

 Ⅰ期追加:初回から6か月以上(概ね1年)経過し1回接種(4歳頃)

 Ⅱ期:9歳~12歳11か月で1回接種

 

⚠️公費対象の期限:
Ⅰ期 ⇒ 7歳5か月まで
Ⅱ期 ⇒ 12歳11か月まで

他の定期接種ワクチンと時期が異なるため、接種忘れの多いワクチンです。
お子さんの母子手帳をぜひチェックしてみてください。